管理画面のカスタマイズするところ、探せばたくさんありますね。
前回はクライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.5 にて、クライアントへダッシュボードを使って、クライアントへのお知らせ表示をしました。
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.1
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.2
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.3
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.4
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.4.5
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.5
- クライアントに納品するwordpressの管理画面カスタマイズ vol.6
今回は投稿画面のカスタマイズとなります。
この画面を、クライアント向けにカスタマイズする方法です。
まず最初。いらないものはレッツ削除。
すぐに思いつくものは「ヘルプタブ」という名称となるのかは分かりませんが、それ。
まずはこのヘルプタブを削除したいと思います。
今回は簡単にヘルプタブと表示オプションタブを削除することができるプラグイン「Screen Options and Help Show Customize」をインストールして有効化して、そこから削除の設定をしました。
※使い方はWordPress プラグイン Screen Options and Help Show Customizeをご覧下さい。一応使い方を見なくても簡単に設定できるようには作っています。
できましたか?ついでに表示オプションも必要ないなら一緒に削除してもいいと思います。
あ、必要の無いメタボックス(タグとかスラッグとかリビジョンとか)は、表示オプションタブを削除する前に非表示にして、表示オプションタブを削除すると良いと思います。
投稿画面カスタマイズの本題、ビジュアルエディタ
ちなみに、デフォルトのテーマ(TwentyTwelve)でのビジュアルエディタはこうですね。
H2タグやH3タグやul liタグなど、このような表示です。
ちなみに、フロントのサイト(一般のユーザーが見るサイト)のデザインを変更(style.css)しても、このビジュアルエディタの部分は変更されません。
ビジュアルエディタのCSSは別で用意されている為です。
で、このビジュアルエディタのH2などの部分にも、デザインが適用されるようにカスタマイズしていきます。
先に
フロントサイトのコンテンツ部分のCSSを以下のように設定しました。
.entry-content { background: rgba(0, 0, 0, 0.06); padding: 20px; } .entry-content h2 { font-size: 30px; line-height: 38px; background: rgba(195, 87, 0, 0.4); padding: 8px 22px; } .entry-content h3 { font-size: 22px; line-height: 28px; background: rgba(25, 100, 128, 0.4); padding: 8px 22px; } .entry-content h4 { font-size: 18px; line-height: 26px; padding: 8px 22px; color: green; } .entry-content ul { margin: 0; paddign: 0; } .entry-content ul li { color: red; }
で、このCSSと同じものを、ビジュアルエディタにもこれから適用していきます。
デフォルトのテーマのままだと、黒字しかないので上手く適用されているのか分からなかったので、上記はCSSが適用されているどうか分かりやすいようh2やh3の背景色を適当に変更しています。
フロントのコンテンツ部分はこれでCSSが適用されている事が分かりました。
次に、本題のビジュアルエディタのCSS設定です。
デフォルトテーマ(TwentyTwelve)のfunctions.phpをくまなく探せば分かりますが、適用するためにはまず、
add_editor_style();
という関数を、functions.phpに記載します。
※フックを用いて実行させてください。具体的には例えば↓
function mytheme_setup() { add_editor_style(); } add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_setup' );
実行すると、テーマディレクトリ内のeditor-style.cssというCSSファイルをビジュアルエディタに読み込む設定をしてくれます。
あとは単純に、テーマディレクトリ内にeditor-style.cssというファイルが無ければご自身で作成して、上記のCSSを適用すればOKです。
※注意 : ビジュアルエディタ内に entry-content というクラスはありません。
なので、.entry-content となっている部分を、ビジュアルエディタ内の mceContentBody クラスなどに変更してください。
たまに記述したCSSが適用されない場合があります。
この場合は、ファイル名が微妙に間違っているか、キャッシュが原因だったりします。
ブラウザのF5や更新ボタンを押しても、なかなか更新されない場合もあります。
その場合は、キャッシュを削除するか、スタイルシートを直接ブラウザから一度開いてください。
キャッシュが残っていると、ファイルを開くと真っ白だったり古いCSSの記述だったりします。この場合はキャッシュが原因なので、ここで更新をし、CSSファイルの内容が変われば、ビジュアルエディタにも記述したCSSが適用されます。
これでビジュアルエディタにもフロントサイトと同じようにCSSの適用ができました。
これで完了!
と思います。
が、よーく考えて下さい。フロントサイトのCSSを触る時って、これからも発生しますよね。
だとすると、同じようにeditor-style.cssも触らないと同じデザインが適用されません。
同じスタイルを適用するだけなのに、もう一度同じような事をする…。ちょっと手間ですね。 😕
ビジュアルエディタとコンテンツ部分のCSS適用が1箇所で済めばいいのに。
と思った方は、以下の続きの記事は参考になると思います。
ということで次は、ビジュアルエディタのCSSとフロントサイトのCSSをひとつにまとめる(コンテンツ部分のスタイルを一つにまとめる)方法です。
ビジュアルエディタとフロントサイト共通のCSS
どちらにも読み込む為のCSSファイルを先に作成します。
今回は front-content.css というファイルを、コンテンツ部分共通のCSSとして使うことを想定して進めます。
先ほど、ビジュアルエディタにCSSを適用する方法として、 add_editor_style() を使用しましたが、もうひとつこの front-content.cssを読み込ませます。
function mytheme_setup() {
add_editor_style();
add_editor_style( "front-content.css" );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'mytheme_setup' );
※@importでCSSファイルを読めばいいじゃないか。と思われる方もいるかと思いますが、importだとブラウザのパフォーマンスに影響が出るという事例もあったりするので、今回は追加で読み込ませる方法をとっています。
ご自身のお好みの方法で読み込ませて下さい。
これで、ビジュアルエディタに「editor-style.css」「front-content.css」の2つのCSSが読み込まれるようになりました。
もともとのeditor-style.cssはビジュアルエディタのCSSをリセットする目的等で使用されるといいと思います。
先ほどの、ビジュアルエディタに適用させていたCSSを、front-content.cssに記述します。
が、両方のコンテンツ部分に適用させるために、合体? 😎 させます。
front-content.css
.entry-content, .mceContentBody { background: rgba(0, 0, 0, 0.06); padding: 20px; } .entry-content h2, .mceContentBody h2 { font-size: 30px; line-height: 38px; background: rgba(195, 87, 0, 0.4); padding: 8px 22px; } .entry-content h3, .mceContentBody h3 { font-size: 22px; line-height: 28px; background: rgba(25, 100, 128, 0.4); padding: 8px 22px; } .entry-content h4, .mceContentBody h4 { font-size: 18px; line-height: 26px; padding: 8px 22px; color: green; } .entry-content ul, .mceContentBody ul { margin: 0; paddign: 0; } .entry-content ul li, .mceContentBody ul li { color: red; }
ビジュアルエディタで問題なくCSSが読み込まれましたか?
問題が無ければ、あとはフロントサイトにも追加でfront-content.cssを読み込ませてください。
header.phpに書くなり、wp_headerにフックさせるなりで適用させれば、コンテンツ部分のCSSの管理が1箇所で管理できるようになります。
私はたまにやってしまいますが、
フロントサイトのCSSは設定したが、ビジュアルエディタには適用してなかった。。 😥
なんて事には、多少はなりづらくなると思うのでおすすめです。
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